Parallels上でのWinCEイメージのビルド(WinCE5.0編)
Parallels上のWindows XPにこれまでのPCの環境やらデータやらを頑張って移動しています。結構量があって、ネットワーク経由だと何時間もかかってしまい、ちょっとうんざりですね。それでもiTunesのデータも特に問題も無く移動できたし、その他のデータもまずは移行できています。
そういう中で当初の目的だったWindows CEの開発環境であるPlatform Builder(PB)の立ち上げですが、これはちょっと問題ありでした。私は日本語版Windows XP Professional SP2上(メモリ割り当て512MB)にPB5.0(英語版)とeMbedded Visual C++ 4.0 SP4をインストールしたのですが、以下のようになりました。
- Platform Builder 5.0(英語版):インストールOK
- Platform Manager 4.0:インストールOK
- eMbedded Visual C++ 4.0 SP4:エラーによりインストールNG
上記のようになぜかeVCのインストールができません。これはおそらくParallelsの問題ですが、私は日本語パッケージ品(Build 1940)を使用していますので、最新のバージョンでは解決しているかもしれません。とはいうものの、まずはこのBuild 1940で動作検証を進めることにします。実際に仕事で使うとなると市販のパッケージ品での作業となるのと、せっかくお金を出して買ったのだから、まずはちゃんと使わないともったいないからです。
実際にはeVCを利用する機会が無いので、まずはPBだけでその速度を含めて検証をしています。まずは何も考えずCPUをx86(Emulator)OSイメージのテンプレートとして「Enterprise Web Pad」を選択しました。それでReleaseビルドを選択した後、「Build OS」メニューから「Sysgen」を選択してビルドを始めました。下のスナップショットはMacOS上で動かしているParallelsでビルド中のPB5.0です。
ビルドは期待していた時間では終わらず、手元の時計で測定したのではSysgen開始からMakeimg終了までで約55分もかかりました(長い!)。Sysgenが終わってBuildに入るまででもおおよそ45分とかなりつらい時間です。速いPCだと10分以下でSysgen~Makeimgが終了しますので、純粋な開発マシンとしては厳しいでしょう。ビルドステップのそれぞれの時間だけを計ってみるとおおよそ以下のようになります。
- 全体(Sysgen~Makeimg):約55分(1回目)、約50分(2回目)
- Sysgenのみ:約45分
- Buildrel:2分30秒
- Makeimg:1分30秒
実際にビルドの時間を短縮するためにはコマンドプロンプト上で対象となるモジュールのBuild → Releaseディレクトリへのコピー → Makeimgという手順で行えばできないことは無いでしょう。特にセミナー等で複数のツールを切り替えて説明をする事を考えると、常にフルビルドをすることも無いので何とかなるかなと思っていましたが...
ところがビルドの時間以上に重大な問題があることがわかりました。それはなぜかPB5.0のエミュレータは、Parallelsの仮想マシンのCPUをPentiumと見ているようなのです。
このようにエミュレータは最低でもPentium IIを要求すると書いてあるではないですか。システムのプロパティでは「Intel Core2 CPU」と見えているのに...もしかしてCore2 DuoはPB5.0のエミュレータではPentiumと認識してしまうのでしょうか?
参りました。
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