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Intel iMacでのWinCE500エミュレータ

年末からお正月にかけていろいろな宴会があり、なかなか思うように事は運びませんが、酔っ払いながらも懸案事項だったiMac(Intel Core 2 Duo 2.16GHz)でのWinCE500エミュレータの動作検証を行ってみました。結論から言うと、Intel Macの場合はWinCE5.0のエミュレータはBoot Campで起動したWindowsで動かす必要があるということです。

QFEその他をすべて当ててみましたが、Parallels上ではエミュレータは動作しませんでした。またWinCE5.0用としてARMプロセッサのエミュレータも追加であるのですが、こちらもx86同様のエラーが発生して動作させることはできません。とにかくエミュレータを動かすための何らかのチェックに引っかかっているようです。

さてBoot Campを使ってCore 2 Duo上にインストールしたWinXP ProではPlatform Builder 5.0、eMbedded Visual C++ともに問題無くインストールすることができました。Parallelsでは問題となったeVCのインストール問題はこれで解決です。そしてParallels上で55分もかかったEnterprise Web Padのビルド時間も14分と非常に短時間で終了しました。なんとなくこれだけで問題がすべて解決したような気になっていたのですが...

ところがまだ問題があったのです。ビルドが無事終了し、ダウンロードのターゲットをエミュレータにしてデバイスの接続を行ったのですが、エミュレータが起動してくれません。四角い枠は出るのですが、そこから一歩も進まないのです。これは変だぞと思ってPBからデバイスを切断し、エミュレータを終了するとタスクバーに見慣れないメッセージが出ているではないですか。

「'Virtual PC/Windows CE Emulator' will cause Windows to become unstable.    Windows has prevented these drivers from loading」

このようにWinCEのエミュレータが安定しないのでWindowsが防いでいるというようなメッセージが表示されます。こんなメッセージはこれまで見たことはありません。この不可解なメッセージを読みながら「WinCEのエミュレータはVirtual PCで動作しているんだよな」とつまらないことを思い出したものの、だからと言って解決策が見つかるものでもないのです。じゃunstableに対してstableなドライバはどこにあるのと思っても、そんな都合の良いものがどこにあるかもわかりません。またまた困ってしまいました。

ふとメッセージに目を移すと、タスクバーの中に小さな×の形をしたアイコンがあり、それが私を誘っているではないですか。とりあえずクリックしてみると以下のような画面が出ます。ここにも「システムの安定性の問題を引き起こすドライバがインストールされています。このドライバは無効になります。」と記載されているではないですか。そんなことはわかっています。さっきも読みましたから。でもちょっと違うのは問い合わせ先のURLが記載されていることです。

070101_err

あまり期待もせず、そのURLをクリックしてみるとなにやら英語の文章が出てきました。それを読むとWinCEのエミュレータはWinXP SP2を使ってDEP(Data Execution Prevention)を持っているCPUではエラーが発生すると書いてあります。と言われてもこれは困るわけです。調べてみるとiMacが積んでいるCore 2 DuoはこのDEPを実装していて、そのためにエラーとなっているようです。ということはCore 2 Duoを搭載しているPCはマッキントッシュに限らずWinCE5.0のエミュレータが動作しないということ?これは大変困った事態です。

それでもがんばってドキュメントを読むと対処方法が書いてあるではないですか。簡単に言うとBoot.iniを編集して、/paeオプションの指定を削除すること、/noexecuteオプションを削除し、/executeオプションを追加してPCを再起動することのようです。DEPを利用するために/paeオプションがあり、それを削除することでDEPを使わなくするようです。WinXP SP2で追加されたこの機能は、PCのセキュリティを確保する上ではきっと有効なのでしょう。でもエミュレータが動作しないのは開発用PCとしては困った話でしかないのです。

書いてある通りにBoot.iniを変更し、PCを再起動した後、PB5.0+エミュレータを立ち上げてみました。すると以下のように無事立ち上がりました。これでMacによるWinCE開発環境構築のための懸案事項がクリアされたことになりますね。めでたし、めでたし。

070101_wince500

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