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RPN入力って何で理解しやすいのか?

最近、hpの電卓にはまっているわけですが、この逆ポーランド式(RPN)の入力ってとても使いやすいんです。それで何でかな?ってつらつらと考えていました。その昔、カシオが「カシオミニ」という電卓のテレビコマーシャルで「ルート2は?ひとよひとよにひとみごろ...(1.41421356)」と流していた記憶があります。このことを思い出したところ、「この計算思考がだめなんじゃないの?」と気がついたのです。

つまりこういうことです。

√2 = 1.41421356

というのは数学の式としては正しいです。だから先のカシオミニのコマーシャルも生まれたんだろうと思います。でも計算の思考って上記の式じゃないような気がするんです。すなわち電卓での入力は、

代数モード:「√」「2」「=」

RPNモード:「2」「√」

と入れます。実際に数値計算を考える時って、「ルートの2?」とは思わずに「2のルートは?」って考えた方が理解しやすいのですが、それって皆さんいかがですか?代数モードでは最初に演算子「√」を考えてから、数値の「2」を入れることになります。それに対してRPNモードでは「2」を考えてからその演算子「√」を入力するわけですから、より人間の思考に近いような気がするのです。

同様に優先順位付きの計算も一緒です。

(1+3)×(4+6)

という計算をする時に、普通は「1+3は4で4+6は10だから、4×10は40だな」と考えるはずです。でも電卓で計算するときはそれぞれ、

代数モード:「(」「1」「+」「3」「)」「×」「(」「4」「+」「6」「)」「=」

RPNモード:「1」「↓」「3」「+」「4」「↓」「6」「+」「×」
※「↓」はENTER

と入力します。正直、代数モードの入力順で計算のステップを考える人は少ないでしょう。数式と見比べる時に便利なだけです。しかしRPNモードではENTERを「と」と読み替えると、「1と3を足して、4と6を足して、それらを掛ける」というように、思考のステップそのものなんですね。

だから理解しやすいんだなと一人で納得したのでした。

# hp関数電卓発売35周年モデルのHP35sも買っちゃいました

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