Windows Embedded Comact 7評価版のインストール
え~、待ちに待ったというか、やっとというか、Windows CEの最新版、Windows Embedded Compact 7が2011年3月1日にリリースされました。現在はMicrosoftのUSダウンロードサイトから評価版のダウンロードができるようになっています。このブログで、まずは評価版をベースにいろいろと記事を書いていきたいと思います。最初にWindows Embedded Compact 7の開発環境の設定から記載します。
実はWindows Embedded Compact 7の開発環境である、Platform Builder 7.0は、MSDNサブスクライバダウンロードに一瞬アップロードされたらしいのですが、その後また見えなくなりました。その理由は不明です。(3月10日現在)
さて、Windows Embedded Compact 7の開発環境はPlatform Builder 7.0(PB7.0)ですが、このPB7はVisual Studio 2008 Professionalにプラグインで使用する環境です。またSilverlight for Embeddedを活用するためには、Expression Blend 3が必要です。どちらの開発ツールもすでにディスコンになっていますが、製品版「Platform Builder 7.0」のパッケージには同梱されているということです。ここはあまり心配しなくてもいいようです。
しかしこのPB7.0。PB6.0までとは異なり、日本語版は無いという話です。もっともPB6.0まではわかりにくいカタカナ用語の羅列と、2byteコードに起因するいくつかの不具合があったので、私は英語版を勧めていました。その視点で考えると、英語版に絞られても特に不自由はしません。かえって英語版の中に日本語ヘルプの選択肢が増えたので、そちらのほうがより価値があるかと思います。
PB7.0をインストールするために必要な環境としては、以下のOSが指定されています。64bit環境下でも動作するようです(未確認)。
- Windows XP Professional SP3
- Windows Vista
- Windows 7
PB7.0をインストールするためには、さらにベースとなるVisual Studio 2008等のインストールが必要です。
- Visual Studio 2008 Professional / Team Edition
- Visual Studio 2008 Service Pack 1
- Microsoft .NET Framework 3.5
- Microsoft Expression Blend 3(オプション)
- Windows Embedded Silverlight Tools(オプション)
さてこれら大量の()ツールのインストールを必死こいて終わらせてから、PB7.0のインストールがスタートできます。と言っても、インストーラーを起動するだけなんですけどね。ということで、最初にインストーラーを起動すると、こんな画面が表示されます。
少したつとWindows Embedded Compact 7のインストールウィザードが起動して、後はそれに従うだけです。
最初にライセンスの使用許諾が表示されますので、「I Agree to the terms and conditions」にチェックを入れ、それを了承してください。
次にオンラインで取得したプロダクトキーを入力します。
フルインストールかカスタムインストールを選択します。使用しないCPUアーキテクチャをインストールするとHDDを大量に消費するのと、インストールにすさまじい時間を必要とするので、カスタムインストールをお勧めします。
カスタムインストールを選択すると以下のようにチェックボックスでインストールする機能を選ぶことができます。ここで注目すべきポイントは「English Documentation」と「Japanese Documentation」が選択できるということです。日本語ヘルプの出来は不明ですが、英語と合わせてインストールすることもいいでしょう。それから、評価版ではShared Sourceを選択することはできません。製品版では選択できると注釈に書いてありました。
使用できるCPUはARM、MIPS、x86です。Windows Embedded Automotive 7ではSH4も選択可能です。エミュレーターはVirtualPCのx86ベースとなりますので、少なくともx86のインストールは必須です。
インストール前の最終確認です。「Install」ボタンをクリックすることでインストールのスタートです。
インストールディスクを入れるかダウンロードインストールか確認されますが、評価版はダウンロードのみのようです。将来、販社経由で評価版の配布が始まると、ディスクからのインストールができるようになると思われます。
こんな風にインストールが始まるわけですが...
いつまでたっても進まないプログレスバーではあります()。
なんだかんだで終了すると登録の画面が表示されます。
後は指示に従ってWindows Embedded Developer Updateの登録を進めるだけです。
Windows Live!のIDでログインします。
後は普通に登録すれば終了です。
ここまで一日仕事だと思ってください。とにかくインストールには時間がかかりますので心構えが必要です。なお私はその後、対応CPUを指定しすぎたので、HDD残容量が足りなくなり、再インストールするためのアンインストールを実施中です。アンインストールも時間がかかります。
それから要注意ですが、Windows Embedded CE 6.0用の開発環境であるVisual Studio 2005+Platform BuilderとWindows Embedded Compact 7の開発環境は共存できません。PB6.0が動作しなくなり、これまでの評価ではホストOSの再インストールが必要となります。もしPB6.0も必要であれば、Virtual PC等の仮想環境を使うか、マルチブート等でホストOSを別々に構築してください。
それでは、楽しくWindows Embedded Compact 7の評価をしましょう!
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WEC7の評価版は、評価期限が過ぎるとアンインストール出来なくなります。アンインストーラも期限切れでは動作しなくなる様です。これをアンインストールする方法をご存知でしょうか。
Posted by: okada | 2013.05.27 16:29