eBox-3310でWEC7 – その1
これまでこのブログでは細々とですが、Windows CE/Windows Embedded Compactに関する記事を書いてきました。しかしそのターゲットマシンは主にエミュレータということで、ちょっと物足りない状況だったとは思います。それで今更ですが、比較的買いやすく、かつWindows CE/Windows Embedded Compact用のBSPが入手できるデバイスを購入しましたので、しばらくはこのデバイスを中心に話を進めていきたいと思います。
今回購入したデバイスはiCOP eBox-3310という小型PCで、x86互換のCPUが搭載されていて、iCOPが提供しているBSPがそのまま動作するという優れものです。大きさはLCD裏面のVESAマウントにピッタリ装着できるサイズです。iCOPからはWEC7用としてeBox-3310A-MSJKというキットが出ていて、eBox-3310はそこから幾つかの周辺デバイスがドロップしている仕様です。簡単にeBox-3310A-MSJKの仕様を記すと共に、eBox-3310ではドロップされている機能を追記します。
- 1.0GHz Vortex86DX System-On-Chip
- XGI Z9s Video with VGA output
- 512MB soldered on DDR2 system memory
- Enhanced IDE (UltraDMA-100/66/33) interface
- CM119 USB Audio
- 10/100Mbps Ethernet
- Three USB 2.0 Host Interfaces
- Two RS-232 Serial ports (eBox-3310には無し)
- Internal Mini-PCI expansion slot (eBox-3310では未確認)
- Type I/II Compact Flash Slot (Support Storage card only)
- Micro-SD
- PS/2 keyboard & mouse interface
このeBox-3310はAmazon.co.jp経由でサンコーレアモノショップというお店で\15,800にて購入できます。この価格でWEC7が動作するCEPCを入手できるというのは安いと言わざるを得ません。このeBox-3310を購入するにあたり、実は私の自宅には外部入力のできるLCDディスプレイがなかったので、一番安いBenQの15型LCDディスプレイと、eBox-3310で動作確認済みのGREEN HOUSE GH-CF16GFXというCFカードを購入しました。もっともカードは、自宅に落ちていたサンディスクの1GB CFでも動作したので、後から考えたら購入不要でしたが、ま、しょうがないでしょう。
という事で、今日はそのeBox-3310の写真とeBox-3310でWEC7が動作した写真だけをご紹介します。結果として簡単に立ち上がったのですが、ちょっとまごついたこともありますので、ポイントを何回かに分けて説明しています。
eBox-3310のパッケージです。パッケージもほんとうに小さいです。
これがeBox-3310です。CFスロットやUSBスロットの大きさからどれだけ小さいかがわかると思います。
カードにNk.binを書きこんで、そのまま起動してみました。
Platform Builder 7からNk.binをダウンロードして起動しました。左側はホストPCのThinkPad、右側が安く買ったBenQの15型LCDモニタとUSBキーボードです。
という事で、次回に続きます。
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