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« November 2013 | Main

WEC2013:Windows 8.1そしてVS2012 Update 4は待って

久しぶりにWindows Embeddedネタです。

最新のWindows Embedded Compact 2013は情報がなくて皆さん苦労されていると思います。そういう私もその一人。先日、Windows Updateを適用したついでにリリースされたばかりのVisual Studio 2012用Update 4を適用してしまいました。そうしたところ大変な事態に。

  • Platform Builderでのビルドができなくなりました。手作業でビルドできなくは無いですが、なかなか微妙です。
  • ダウンロードしたNk.binからのデバッグメッセージは表示されるのですが、Target Controlやデバッグ機能、リモートツールの接続ができなくなりました。現象だけ見ると、KITL接続はできているものの、受信だけで、送信ができていないのでは?と推測。今のところ解決策は見つかっていません。

ということで、2013年12月14現在、Compact 2013で開発をしている方は、VS2012のUpdate 4の適用はしないでください。じゃあUpdate 3に戻せばという事になりますが、Microsoft Download CenterにはUpdate 2もUpdate 3もリンク切れです。そしてビルドできなくなるというのは、Windows 8.1でも同様の問題が発生しています。

という事で、Windows Embedded Compact 2013の開発者の方は、Windows 8.1へのアップグレードとVS2012 Update 4の適用はしないようお勧めします。

※未確認ですが、VS2012 Update 4を適用しても問題無いよという人もいることはいます。

12/15追記(1)

VS2012とWEC2013をアンインストールし、再度VS2012+Update 3+WEC2013をインストールしてみました。現象変わらずですね。原因はUpdate 4では無いかもしれません。

Surface 2の外部モニタ接続

Microsoft Surface 2を入手してから何日か経ちました。懸案だった外部モニタ出力の報告をしましょう。まずはいきなりHDMI経由での出力です。Surface 2の外部モニタの仕様は明確にはなっていませんが、micro HDMIです。Microsoftからは専用品としてHDデジタルAVアダプター(Surface/Surface 2用)が提供されています。でもちょっとお高いですよね。という事で、Amazonでmicro HDMI - HDMI(メス)変換ケーブルをお安く購入しましたので、そちら経由での接続です。

R0011025

何の問題もなく、普通にミラーの画面が表示されます。さらに、

R0011026

拡張画面も楽々です。サブモニタにはデスクトップを表示しましたので、こちらでOfficeを開いて作業も出来るわけです。

このmicro HDMI - HDMI変換ケーブルですが、実はVGA出力をしたいがために、HDMI - VGA変換ケーブルをこれまたAmazonで購入して、これでSurface 2 → micro HDMI - HDMI → HDMI - VGA → VGA入力モニタの流れが出来ました。実際に出力を確認しましたが、これまた何の問題もなく、モニタ表示が出来ました。これでSurface 2をプレゼンで活用するという野望が達成されたわけです。

R0011027

さて、そもそもなぜこんな面倒くさい事をしたかというと、本当はSurface 2純正のVGAアダプター(Surface)が欲しかったんです。実はこれ、今日(2013年12月14日)現在、Microsoftのホームページからリンク先が消えていたり、Amazon.co.jp、ヨドバシ・ドット・コム、ビックカメラ.com、楽天市場といったオンラインショップはおろか、ヨドバシカメラやビックカメラの実店舗で在庫を探してもらってもどこにもなく、挙句に廃番のようですとか、新製品が出るのでは?(USのMicrosoftサイトでは普通に売っているからそういうことは無いと思います)と言われる始末。純正教の私でも諦めざるをえないなぁと思っていたところ...

ありました。

R0011028

これがVGAアダプター(Surface)です。どこにあったかというと、地元のヤマダ電機に在庫がありました。それも普通に並んでいて、店頭では5個の在庫を確認しています。さすが田舎()。

箱を開けるとケーブルも長く、比較的使いやすそうです。

R0011029

このVGAアダプターも画面出力に全く問題無いのは当然ですが、さすがMicrosoft純正という部分がありました。それは、これ。

R0011030

ご覧のようにmicro HDMIのコネクタ部が斜めに切り欠かれています。これがどうなるかというと、

R0011031

ほら、このようにSurface 2の側面にピッタリと装着できるんですよ。芸が細かい。っていうかそれくらいしか特徴が無いです()。安心の純正ですが、まぁ、別にmicro - HDMI+HDMI - VGAケーブルでもいいかなって感じです。値段も圧倒的に安いし。

という事で、Surface 2用の純正VGAアダプターをお探しの皆様は、地方のヤマダ電機が狙い目です。もし無かったら、Amazonで購入できるケーブルの組み合わせでもいけちゃいますので、お好きな方をどうぞ。

SONY ZX1を持ち出してみました

ポータブルオーディオは外に持ち出さなきゃダメでしょ!という事で、SONY ZX1を持ち出してみました。自宅でウォークマンを聞く必要もないし、ZX1本来の目的は、外でもいい音をという事ですからね。使用しているイヤホンはSHURE 215です。高級モデルじゃないけれど、コストパフォーマンスのいいモデルです。ちょっと中低音が痩せ気味かなって思うけど、まあいいです。

という事で、聞いたのは飛行機の中と電車の中。曲は女性ボーカルのポップスで、 ALAC圧縮(44.1kHz/16bit)です。イヤホンはカナル型なので、それなりの遮音性です。私はあまり爆音で音楽は聴きません。

飛行機、電車の中とも、ZX1で聴く音は、なんていうかクリアで立ち上がりの良い音です。ボーカルがしっかりと聴こえるはもちろんですが、伴奏も粒がしっかりと聴こえます。音の立ち上がりが耳に刺さることもなく、それでいてスッという感じで鳴りますので、聴いていて気持ちがいいです。私が結構感心したのは、パーカッションのバスドラムやコントラバスのピチカートがきちんと鳴るという事です。なんていうか、周りもそれなりの騒音のはずなのに、良い音が良い音のまま耳に入ってくる感じです。 Bose Quiet Confort 3は飛行機用で持っているのですが、あのノイズキャンセルヘッドホン独特の押し殺したような変な圧力も無く、素直に音が立ち上がってくる感じが新鮮です。

確かに静かな環境でZX1の音を堪能するという使い方もありでしょうが、やはりポータブルオーディオ。外で聴いた時にどうなんだ?という点についても、素晴らしいデバイスであると私は思います。

それからMusic UnlimitedもWiFi経由で接続できます。圧縮オーディオを補完アップコンバートしてくれるDSEE HXをONにすることによってAAC 320kbpsもさらに音が良くなったような気がします。おそらく、ZX1のアンプ性能も寄与しているはずです。これでポータブルスピーカーで聴く音もiPhone直差しの時よりも良い音で聴くことができます。が、もっと良いポータブルスピーカーが欲しくなったのは大問題ですな。

さておまけというか備忘録です。以下のスクリーンショットは私のZX1のホーム画面なのですが、Google検索バーの下に並ぶ5つのアイコンの意味が今一わかりませんでした。正確には左からWiFi、Bluetoothと右の画面輝度についてはわかったのですが、真ん中と右から2つめのアイコンが何を指すのか不明でした。説明書を見ても書いていないし。という事で設定から追っていったところ、真ん中は位置情報サービスのON/OFF(すなわちGPS)、その右隣はGoogleサーバーへのバックアップという事がわかりました。普段は電池の持ちを考えると全てオフで問題無いですね。

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SONY WALKMAN ZX1の音聴き比べ

という事で、なんかだいぶしばらく前にお願いしたような気もしますが、とうとう発売日がやって来ました。そう、SONY WALKMAN ZX1です。もともとiPhoneの音に辟易としていて、WALKMAN欲しいなぁって思っていたのですが、今度のZX-1は音を頑張りましたっていう製品です。

ということで、とりあえず1stインプレッションというか、いろいろと聴き比べてみました。とりあえず、ズビン・メータ指揮、ロンドン交響楽団によるベルリオーズ「幻想交響曲」をApple Lossless圧縮で(ALAC)保存し、それぞれ以下の組み合わせで聴いてみました。

  1. SONY ZX1直挿し
  2. iPhone5直挿し
  3. SONY ZX1+SONY PHA-2
  4. iPhone5+SONY PHA-2
  5. SONY ZX1+DENON DCD-1500SEDENON PMA-1500SE
  6. iPhone5+DENON DCD-1500SE+DENON PMA-1500SE
  7. CD+DENON DCD-1500SE+DENON PMA-1500SE

DENON DCD-1500SEはCDプレイヤーですが、USB経由でのDAC内蔵です。そこからプリメインアンプのDENON PMA-1500SEを通しての視聴です。使用したヘッドホンはゼンハイザー HD598(プリンと呼ばれているモデル)です。

聴き比べた結果の順位を付けると、良い順に、#7、#6 → #3、#4 → #1 → #2となります。実はSONY ZX1をDENON DCD-1500SEと接続すると、マスストレージモードで動作するため、CDプレイヤー側からの操作しか受け付けなくなります。そのため、サブフォルダーに含まれた曲の再生が出来ず、目的の幻想交響曲を聴くことは出来ませんでした。iPhoneからは問題なく、操作できます。USB Audio Classとして動作しているようです。

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当然ですが#7のCD再生が最も音が良いというのは極当たり前の話です。ALACも可逆圧縮ですから、iPhone 5からDENON DCD-1500SEにデジタル出力した音もCDと同じになります。実際、私にはCDとALACの再生の音の違いは区別が付きませんでした。それにしてもまともなオーディオアンプであるDENON PMA-1500SEの性能は、これらデバイスの中では圧倒的で、やはりポータブルタイプには限界があるよなって、まずここで軽く凹みます()。

さて、気を取り直してiPhone 5とSONY ZX1をそれぞれPHA-2にデジタル接続して聴いてみます。

Pc070253

Lightningケーブルはちょうど良い長さのがなく、iPhone付属のものを使用しました。

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一方、SONY ZX1との接続は、PHA-2に付属の専用ケーブルです。こちらはWALKMANとPHA-2をベルトで合体させる時に邪魔にならないよう、かなり短いです。ちょっと短すぎる気もしますが、実際に持ち出すとしたら、このくらいの長さがベストでしょうね。

という事で、iPhone 5/ZX1ともデジタル出力していますので、PHA-2経由での音はどちらも同じに聴こえます。まぁ、当たり前といえば当たり前の話ですが、基本はケーブルに乗ったノイズが、DAC以降のアナログ部に影響を与えない限り、デジタルデータは一緒ですから、当然の結果です。

そしてとにかく差が出たのが、iPhone 5直挿しとZX1直挿しです。ZX1単体だと、PHA-2経由と聴き比べると、ちょっとクリアさに欠け、音の雑さが出るような気がします。特にPHA-2に対し、中音域の広がり感が薄くなった印象とともに、立体感が減ります。なんていうか、あれ?こんなレベルだっけ?って思っちゃうほどです。ところがです。iPhone 5直挿しでは、もうガッカリするというか、音全体がクリアでなく、布を何枚も通して音を聞いているようなレベルです。まぁ、iPhone 5は音楽プレイヤーじゃなく、携帯電話だからねと言い訳したくなります。

そこで、再びSONY ZX1に戻ると、今度は急に音場が広がり、立体感のあるクリアな音で聴くことが出来ます。人間の耳っていうのはかなりいい加減で、聴き比べることで、相対的な良し悪しは判断できるということ、言い換えると、絶対的な評価は難しいということを図らずも証明したことになります。

ポータブル音楽プレイヤーとしてのSONY ZX1として、まだまともなハイレゾ音源を聴いていないのですが、こちらはもう少し曲の選択肢が充実したら確認してみます。ただオーディオ機器の比較評価ということでは、SONY PHA-2>SONY ZX1>>・・・>>iPhone 5位の差はあるなと感じましたので、結構満足感の高い製品だと思います。

Microsoft Surface 2

タイトルがストレート過ぎるわけですが、ここに来てMicrosoft Surface 2をゲットしました。Surface 2はMicrosoft初のタブレット製品Surface RTの後継機種として、OSにWindows 8.1 RT、CPUはNVIDIAのTegra 4、1080フルHD液晶(10.6型)、2GB RAM、676gのタブレットです。Office 2013 RTが標準ですが、ストアアプリの種類も少なく、これまでのWindowsデスクトップアプリも動作しない、iPad miniやNexus 7と比べると、なんかデカくて今更感のある製品です。でもね、これ凄くいい製品なんです。

という事で、現役稼働中の我が家のタブレットっぽい製品勢揃い。何となく、後ろが襖だとか、下が畳だとかはさておき、なんだかんだと結構たくさんありますね。

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SONY VAIO Duo 11(Windows 8.1)、iPad2(iOS7)、iPad mini(iOS7)、iPhone5(iOS7)、HTC 8X(Windows Phone 8)、Kindle PaperWhiteそして今回仲間に加わったSurface 2(Windows 8.1 RT)です。Androidが1台も無いのは当然だとして、ちょっと偏り感があるのは反省しています()。

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VAIO Duo 11とSurfaceを比べるとこんな感じ。Surface 2のキーボードはタイプカバー2を付けていますが、VAIOの消しゴムキーボードと比べると圧倒的に打ちやすいです。ポメラDM100よりは落ちるかな。

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子供のYouTube閲覧マシンと化しているiPad2と比べるとこんな感じ。iPad2は重くて持つ気にならないけれど、そういう意味ではSurface 2も重いです。気軽に寝っ転がってWebブラウジングをしようという気にはなりません。

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今度はiPad miniと比較すると、Surface 2はバカでかい。iPad miniは気軽に持ち出せる情報端末としては優秀です。iPad2は持ち出す気には全くならなかったけど、iPad miniは文章入力以外の情報閲覧能力は優れていますからね。

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これがSurface 2のタイプカバー2です。ちょっと癖はありますが、比較的キー入力しやすく、外での文章入力は不満のないレベルです。このタイプカバー2は黒、ピンク、紫、水色の4色で、これは紫のカバーです。昔のSONY VAIOみたいな色で、結構いい感じです。なおSurface RTの時からそうですが、このタイプカバーはガッチリと装着されるので、振り回したりしない限り、落ちたりはしないでしょう。

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SurfaceはRT/Proもデザインが秀逸でしたが、そのデザインをほぼ踏襲したSurface 2もクールでいい感じです。iPadも悪くはないですが、さすがに古臭い感じを受けます。MicrosoftはWindows 8やWindows PhoneのModern UI含め、デザインは他社と比較して1周先行していると私は思います。保守的な人や、新しいものに馴染もうという気持ちが少ない人に対しては、Windows 8のデザインはちょっと行き過ぎの感もありますがね。

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USBはUSB 3.0のホスト機能が付いています。当然ですが、メモリを指しても普通に認識して、Officeファイルのやりとりも全く問題ありません。ただしバスパワー駆動のSSDドライブは動作しませんでした。コネクタもA Typeなので、変換ケーブルが不要というのも嬉しいです。USBコネクタの上に見えるのが、ビデオ出力ポートですが、これはmicro HDMIです。純正のmicro HDMI - VGA変換ケーブルが欲しかったのですが、どこも売り切れでものがありません。怪しい変換ケーブルを手配中なので、それは後でレポートします。

実際にSurface 2をセットアップすると、Windows Live IDでログインすることで、VAIO Duo 11(こちらもWindows Live IDで登録済み)と同じ環境が瞬く間に出来上がっていきます。MacをiMacとMacBook Airで運用していた時、確かにiCloud等での連携も比較的楽だったんですが、それぞれのセットアップが必要でした。Surface 2は本当の意味のPCコンパニオンで、自宅用のPCの分身という感じで設定されていきます。これは外でPCを使う事が多い人にはとてもよいソリューションだと思います。

それからSurface 2の基本性能ですが、2, 3日使用した感じでは、全く問題ないほど高いということです。まずはDLNAサーバーに保存してある、ビデオで撮影したAVCHDファイルは全く問題なく再生可能です。もちろんMP4ファイルで問題が起きるはずもありません。Office 2013 RTはサクサク動作するし、電池もたっぷり持ちます。ちょっと意外だったのはパケットの消費量。Surface 2はSkyDriveとの連携も含め、ネットワーク接続することで真価を発揮しますが、iPhoneのテザリングを利用して半日くらい、特にWebブラウジングをしたわけでもないですが300MBほど消費していました。外で使う時は、パケットの消費量については要注意ですね。

あ、そうそう、気になる32GB/64GBのどちらがいいか?という事ですが、私は32GBで十分だと思います。音楽データや写真を大量に貯めこむのなら別ですが、Surface 2を母艦のように使うことも無いでしょう。必要だったらmicro SDに保存すればいいでしょう。なお、私の場合ですが、必要なアプリケーションをほぼセットアップした段階で、ストレージの残りは15GBでした。

結論。Surface 2は、外でOfficeを活用したり、文字入力を快適にしようと思ったら、最適なデバイスだと思います。iPadでは望むべくもなかった、快適な作業空間が手に入ります。過去にiMac+MacBook Airで運用し、iMac+iPad miniでそれなりに満足でした。でもSurface 2の出現で、iMacが壊れたら、Macとおさらばしてもいいかな?ってちょっとだけ思うほど、Surface 2の出来はいいのです。

SONY HDR-MV1:まとめ

SONY HDR-MV1をいろいろ使ってみてのまとめです。私としては、音質満足、画質はちょっと不満、使い勝手まあまあ、編集は面倒だけど許容範囲って感じです。

この製品、どういう人にお勧めかというと、まずは自分自身で楽器を演奏する人です。個人練習時の姿勢のチェックに始まり、コンサートまで何でもござれです。子供の演奏を撮りたいという方の場合、広角レンズの画角が使用目的に合っているかで決まります。狭い室内が多いのであれば買い、コンサートホールでの演奏が多い場合は見送った方が良いでしょう。それ以外の方は個人的にはお勧めしかねます。

撮影した動画はMP4+リニアPCM(48kHz/16bit)ということで、ちょっと特殊です。WindowsであればMicrosoftから提供されているMovie Makerでも編集ができますが、分割されたファイルの結合部でノイズが発生しました。やはりお勧めはSONYから提供されているPlayMemories Homeです。使い勝手は今一ですが、ファイルの分割/結合も自由にできますし、つなぎ目でノイズも乗りません。DVDやBDの作成も可能です。同じくSONY提供のMVR Studioもありますが、こちらは動画の編集はほとんどできないので、CD作成用と考えるべきです。

ということで、HDR-MV1は本格的なリニアPCMレコーダーほどではありませんが、まず満足できるマイク入力と48kHz/16bitリニアPCMでの録音と、狭い場所でも全景を写せる画角を持つレンズという特徴がとても良くできた製品です。映像はおまけでも良いけど、音はきちんと録音したいという用途に向いています。

SONYに期待するような、とても良い製品だと思います。

SONY HDR-MV1:ファイルサイズや外部電源など、あれこれ

最近、一人で盛り上がっているSONYのミュージックレコーダーHDR-MV1ですが、今度は所属するオーケストラの本番に向かって、そのリハーサルを撮影しましたので、その時のことなど。と書きながらも、まずは最初からHDR-MV1の弱点だと指摘している1ファイルが最大で4.2GBごとに分割されてしまう問題について、SONYのカスタマーサービスに問い合わせしましたので、その回答からご報告を。

録画したファイルが4.2GB毎に分割されてしまうと、1080pで約32分、720pでも約74分ごとにファイルが分かれるため、長時間の音楽録画には適さないのではないか?と先日のブログに記載しました。そしてその原因として、SD CardのフォーマットをFAT32にしているためだろうという考えていました。そうしたところ、カスタマーサービスからは、4.2GBの制限は、ファイルシステムの問題ではなく、MP4のフォーマットによるものという連絡がありました。調べてみると、MP4はQuicTimeをベースにしたMPEG4のISO/IEC 14496-12で規定されているISOベースメディアファイルフォーマットの派生フォーマットであるという記載があります。そしてそのフォーマットでは、メディアファイルの親要素であるコンテナが複数のボックスと呼ばれるノードを管理することが出来るようになっています。そしてこのボックスにはそれぞれ32bit整数型で、自身のサイズを示すようになっています。すなわち、コンテナに1つのボックスしか含まれない場合、そのMP4ファイルの上限は最大で4.2GBになるということです。

ISOベースメディアファイルフォーマットは「複数のボックス」を一つのコンテナで扱うことが出来るという仕様があり、ここを素直に解釈すると、一つのボックスが最大サイズになった時点で、新しいボックスを追加することで、4.2GB超えが可能なのでは?という事に気が付きます。ここからは私の類推に過ぎませんが、HDR-MV1が扱うMP4エンコーダーは1つボックスしか扱えないコンテナにしか対応していないため、4.2GB/ファイルの制限があるのだと考えています。これに関しては、エンコーダーのハードウェア支援機能による制限ではなく、ソフトウェアのMP4に対する仕様によるもののような気もしますので、できれば修正して欲しい部分です。おそらくPlayMemories Homeにも同じ仕様が入っちゃっています。

さて気を取り直して外部電源のお話について。HDR-MV1のバッテリーはカタログスペックの130分とほぼ同等の時間持つことはすでに確認しました。もちろんこれで十分な場合も多いとは思います。ただ今回のリハーサルのように、5時間とかになると、予備の電池が必要となります。そこでUSB給電による、外部電源による撮影に挑戦してみました。使用したのはeneloop(1.2v/1,900mAh)を2個直列にして電源供給を行うスティックタイプの電源です。

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写真ではわかりにくいのですが、micro USBポートに接続します。この時、USBケーブルは給電のみのケーブルが必要なようです。給電+同期が可能なケーブルではうまく出来ないという話をどこかで読みました。私の使用したケーブルは、給電/給電+同期の切り替えがスイッチで可能なので、ここは給電モードで接続です。

この状態にすると、HDR-MV1のモニターからはバッテリーのマークが消え、電池ではなく、外部供給で動いていることが確認できます。実際にeneloopでの給電でも問題なく動作しました。HDR-MV1の電池は3.6v/4.5Wh(1240mAh)に対し、eneloop直列2個だと2.4v/4.6Wh(1900mAh)(でいいのかな?)という事で、ほぼ同じくらいの能力に見えますが、実際には80分くらいしか持ちませんでした。ただ特筆すべき事として、eneloopが空っぽになった時、HDR-MV1はそのまま内蔵の電池に切り替えて動き続けたことが挙げられます。これは電池の残量が読めない外部電源を使用する時、まずは外部電源から供給を行い、そして外部電源が空になることを気にせずに、自動的に内部バッテリーに切り替えるという事が可能ということになります。

話もだいぶ長くなりましたので、最後に画質の問題を。先日のブログでは1080pでも画質はそれほどではないので、720pで撮影しても大丈夫と書きました。まぁ実際そうなんですが、やはり1080pの方が720pと比べるとまだマシでした()。1080pでも解像感が低いのですが、720pだとさらにボケボケになる感じです。1080pでの撮影をお勧めします。

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