SONY WALKMAN ZX1の音聴き比べ
という事で、なんかだいぶしばらく前にお願いしたような気もしますが、とうとう発売日がやって来ました。そう、SONY WALKMAN ZX1です。もともとiPhoneの音に辟易としていて、WALKMAN欲しいなぁって思っていたのですが、今度のZX-1は音を頑張りましたっていう製品です。
ということで、とりあえず1stインプレッションというか、いろいろと聴き比べてみました。とりあえず、ズビン・メータ指揮、ロンドン交響楽団によるベルリオーズ「幻想交響曲」をApple Lossless圧縮で(ALAC)保存し、それぞれ以下の組み合わせで聴いてみました。
- SONY ZX1直挿し
- iPhone5直挿し
- SONY ZX1+SONY PHA-2
- iPhone5+SONY PHA-2
- SONY ZX1+DENON DCD-1500SE+DENON PMA-1500SE
- iPhone5+DENON DCD-1500SE+DENON PMA-1500SE
- CD+DENON DCD-1500SE+DENON PMA-1500SE
DENON DCD-1500SEはCDプレイヤーですが、USB経由でのDAC内蔵です。そこからプリメインアンプのDENON PMA-1500SEを通しての視聴です。使用したヘッドホンはゼンハイザー HD598(プリンと呼ばれているモデル)です。
聴き比べた結果の順位を付けると、良い順に、#7、#6 → #3、#4 → #1 → #2となります。実はSONY ZX1をDENON DCD-1500SEと接続すると、マスストレージモードで動作するため、CDプレイヤー側からの操作しか受け付けなくなります。そのため、サブフォルダーに含まれた曲の再生が出来ず、目的の幻想交響曲を聴くことは出来ませんでした。iPhoneからは問題なく、操作できます。USB Audio Classとして動作しているようです。
当然ですが#7のCD再生が最も音が良いというのは極当たり前の話です。ALACも可逆圧縮ですから、iPhone 5からDENON DCD-1500SEにデジタル出力した音もCDと同じになります。実際、私にはCDとALACの再生の音の違いは区別が付きませんでした。それにしてもまともなオーディオアンプであるDENON PMA-1500SEの性能は、これらデバイスの中では圧倒的で、やはりポータブルタイプには限界があるよなって、まずここで軽く凹みます()。
さて、気を取り直してiPhone 5とSONY ZX1をそれぞれPHA-2にデジタル接続して聴いてみます。
Lightningケーブルはちょうど良い長さのがなく、iPhone付属のものを使用しました。
一方、SONY ZX1との接続は、PHA-2に付属の専用ケーブルです。こちらはWALKMANとPHA-2をベルトで合体させる時に邪魔にならないよう、かなり短いです。ちょっと短すぎる気もしますが、実際に持ち出すとしたら、このくらいの長さがベストでしょうね。
という事で、iPhone 5/ZX1ともデジタル出力していますので、PHA-2経由での音はどちらも同じに聴こえます。まぁ、当たり前といえば当たり前の話ですが、基本はケーブルに乗ったノイズが、DAC以降のアナログ部に影響を与えない限り、デジタルデータは一緒ですから、当然の結果です。
そしてとにかく差が出たのが、iPhone 5直挿しとZX1直挿しです。ZX1単体だと、PHA-2経由と聴き比べると、ちょっとクリアさに欠け、音の雑さが出るような気がします。特にPHA-2に対し、中音域の広がり感が薄くなった印象とともに、立体感が減ります。なんていうか、あれ?こんなレベルだっけ?って思っちゃうほどです。ところがです。iPhone 5直挿しでは、もうガッカリするというか、音全体がクリアでなく、布を何枚も通して音を聞いているようなレベルです。まぁ、iPhone 5は音楽プレイヤーじゃなく、携帯電話だからねと言い訳したくなります。
そこで、再びSONY ZX1に戻ると、今度は急に音場が広がり、立体感のあるクリアな音で聴くことが出来ます。人間の耳っていうのはかなりいい加減で、聴き比べることで、相対的な良し悪しは判断できるということ、言い換えると、絶対的な評価は難しいということを図らずも証明したことになります。
ポータブル音楽プレイヤーとしてのSONY ZX1として、まだまともなハイレゾ音源を聴いていないのですが、こちらはもう少し曲の選択肢が充実したら確認してみます。ただオーディオ機器の比較評価ということでは、SONY PHA-2>SONY ZX1>>・・・>>iPhone 5位の差はあるなと感じましたので、結構満足感の高い製品だと思います。
« Microsoft Surface 2 | Main | SONY ZX1を持ち出してみました »
The comments to this entry are closed.
Comments