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SONY ZX1を持ち出してみました

ポータブルオーディオは外に持ち出さなきゃダメでしょ!という事で、SONY ZX1を持ち出してみました。自宅でウォークマンを聞く必要もないし、ZX1本来の目的は、外でもいい音をという事ですからね。使用しているイヤホンはSHURE 215です。高級モデルじゃないけれど、コストパフォーマンスのいいモデルです。ちょっと中低音が痩せ気味かなって思うけど、まあいいです。

という事で、聞いたのは飛行機の中と電車の中。曲は女性ボーカルのポップスで、 ALAC圧縮(44.1kHz/16bit)です。イヤホンはカナル型なので、それなりの遮音性です。私はあまり爆音で音楽は聴きません。

飛行機、電車の中とも、ZX1で聴く音は、なんていうかクリアで立ち上がりの良い音です。ボーカルがしっかりと聴こえるはもちろんですが、伴奏も粒がしっかりと聴こえます。音の立ち上がりが耳に刺さることもなく、それでいてスッという感じで鳴りますので、聴いていて気持ちがいいです。私が結構感心したのは、パーカッションのバスドラムやコントラバスのピチカートがきちんと鳴るという事です。なんていうか、周りもそれなりの騒音のはずなのに、良い音が良い音のまま耳に入ってくる感じです。 Bose Quiet Confort 3は飛行機用で持っているのですが、あのノイズキャンセルヘッドホン独特の押し殺したような変な圧力も無く、素直に音が立ち上がってくる感じが新鮮です。

確かに静かな環境でZX1の音を堪能するという使い方もありでしょうが、やはりポータブルオーディオ。外で聴いた時にどうなんだ?という点についても、素晴らしいデバイスであると私は思います。

それからMusic UnlimitedもWiFi経由で接続できます。圧縮オーディオを補完アップコンバートしてくれるDSEE HXをONにすることによってAAC 320kbpsもさらに音が良くなったような気がします。おそらく、ZX1のアンプ性能も寄与しているはずです。これでポータブルスピーカーで聴く音もiPhone直差しの時よりも良い音で聴くことができます。が、もっと良いポータブルスピーカーが欲しくなったのは大問題ですな。

さておまけというか備忘録です。以下のスクリーンショットは私のZX1のホーム画面なのですが、Google検索バーの下に並ぶ5つのアイコンの意味が今一わかりませんでした。正確には左からWiFi、Bluetoothと右の画面輝度についてはわかったのですが、真ん中と右から2つめのアイコンが何を指すのか不明でした。説明書を見ても書いていないし。という事で設定から追っていったところ、真ん中は位置情報サービスのON/OFF(すなわちGPS)、その右隣はGoogleサーバーへのバックアップという事がわかりました。普段は電池の持ちを考えると全てオフで問題無いですね。

Screenshot_20131209085249_2

SONY WALKMAN ZX1の音聴き比べ

という事で、なんかだいぶしばらく前にお願いしたような気もしますが、とうとう発売日がやって来ました。そう、SONY WALKMAN ZX1です。もともとiPhoneの音に辟易としていて、WALKMAN欲しいなぁって思っていたのですが、今度のZX-1は音を頑張りましたっていう製品です。

ということで、とりあえず1stインプレッションというか、いろいろと聴き比べてみました。とりあえず、ズビン・メータ指揮、ロンドン交響楽団によるベルリオーズ「幻想交響曲」をApple Lossless圧縮で(ALAC)保存し、それぞれ以下の組み合わせで聴いてみました。

  1. SONY ZX1直挿し
  2. iPhone5直挿し
  3. SONY ZX1+SONY PHA-2
  4. iPhone5+SONY PHA-2
  5. SONY ZX1+DENON DCD-1500SEDENON PMA-1500SE
  6. iPhone5+DENON DCD-1500SE+DENON PMA-1500SE
  7. CD+DENON DCD-1500SE+DENON PMA-1500SE

DENON DCD-1500SEはCDプレイヤーですが、USB経由でのDAC内蔵です。そこからプリメインアンプのDENON PMA-1500SEを通しての視聴です。使用したヘッドホンはゼンハイザー HD598(プリンと呼ばれているモデル)です。

聴き比べた結果の順位を付けると、良い順に、#7、#6 → #3、#4 → #1 → #2となります。実はSONY ZX1をDENON DCD-1500SEと接続すると、マスストレージモードで動作するため、CDプレイヤー側からの操作しか受け付けなくなります。そのため、サブフォルダーに含まれた曲の再生が出来ず、目的の幻想交響曲を聴くことは出来ませんでした。iPhoneからは問題なく、操作できます。USB Audio Classとして動作しているようです。

Pc070255

当然ですが#7のCD再生が最も音が良いというのは極当たり前の話です。ALACも可逆圧縮ですから、iPhone 5からDENON DCD-1500SEにデジタル出力した音もCDと同じになります。実際、私にはCDとALACの再生の音の違いは区別が付きませんでした。それにしてもまともなオーディオアンプであるDENON PMA-1500SEの性能は、これらデバイスの中では圧倒的で、やはりポータブルタイプには限界があるよなって、まずここで軽く凹みます()。

さて、気を取り直してiPhone 5とSONY ZX1をそれぞれPHA-2にデジタル接続して聴いてみます。

Pc070253

Lightningケーブルはちょうど良い長さのがなく、iPhone付属のものを使用しました。

Pc070252

一方、SONY ZX1との接続は、PHA-2に付属の専用ケーブルです。こちらはWALKMANとPHA-2をベルトで合体させる時に邪魔にならないよう、かなり短いです。ちょっと短すぎる気もしますが、実際に持ち出すとしたら、このくらいの長さがベストでしょうね。

という事で、iPhone 5/ZX1ともデジタル出力していますので、PHA-2経由での音はどちらも同じに聴こえます。まぁ、当たり前といえば当たり前の話ですが、基本はケーブルに乗ったノイズが、DAC以降のアナログ部に影響を与えない限り、デジタルデータは一緒ですから、当然の結果です。

そしてとにかく差が出たのが、iPhone 5直挿しとZX1直挿しです。ZX1単体だと、PHA-2経由と聴き比べると、ちょっとクリアさに欠け、音の雑さが出るような気がします。特にPHA-2に対し、中音域の広がり感が薄くなった印象とともに、立体感が減ります。なんていうか、あれ?こんなレベルだっけ?って思っちゃうほどです。ところがです。iPhone 5直挿しでは、もうガッカリするというか、音全体がクリアでなく、布を何枚も通して音を聞いているようなレベルです。まぁ、iPhone 5は音楽プレイヤーじゃなく、携帯電話だからねと言い訳したくなります。

そこで、再びSONY ZX1に戻ると、今度は急に音場が広がり、立体感のあるクリアな音で聴くことが出来ます。人間の耳っていうのはかなりいい加減で、聴き比べることで、相対的な良し悪しは判断できるということ、言い換えると、絶対的な評価は難しいということを図らずも証明したことになります。

ポータブル音楽プレイヤーとしてのSONY ZX1として、まだまともなハイレゾ音源を聴いていないのですが、こちらはもう少し曲の選択肢が充実したら確認してみます。ただオーディオ機器の比較評価ということでは、SONY PHA-2>SONY ZX1>>・・・>>iPhone 5位の差はあるなと感じましたので、結構満足感の高い製品だと思います。

SONY HDR-MV1:まとめ

SONY HDR-MV1をいろいろ使ってみてのまとめです。私としては、音質満足、画質はちょっと不満、使い勝手まあまあ、編集は面倒だけど許容範囲って感じです。

この製品、どういう人にお勧めかというと、まずは自分自身で楽器を演奏する人です。個人練習時の姿勢のチェックに始まり、コンサートまで何でもござれです。子供の演奏を撮りたいという方の場合、広角レンズの画角が使用目的に合っているかで決まります。狭い室内が多いのであれば買い、コンサートホールでの演奏が多い場合は見送った方が良いでしょう。それ以外の方は個人的にはお勧めしかねます。

撮影した動画はMP4+リニアPCM(48kHz/16bit)ということで、ちょっと特殊です。WindowsであればMicrosoftから提供されているMovie Makerでも編集ができますが、分割されたファイルの結合部でノイズが発生しました。やはりお勧めはSONYから提供されているPlayMemories Homeです。使い勝手は今一ですが、ファイルの分割/結合も自由にできますし、つなぎ目でノイズも乗りません。DVDやBDの作成も可能です。同じくSONY提供のMVR Studioもありますが、こちらは動画の編集はほとんどできないので、CD作成用と考えるべきです。

ということで、HDR-MV1は本格的なリニアPCMレコーダーほどではありませんが、まず満足できるマイク入力と48kHz/16bitリニアPCMでの録音と、狭い場所でも全景を写せる画角を持つレンズという特徴がとても良くできた製品です。映像はおまけでも良いけど、音はきちんと録音したいという用途に向いています。

SONYに期待するような、とても良い製品だと思います。

SONY HDR-MV1:ファイルサイズや外部電源など、あれこれ

最近、一人で盛り上がっているSONYのミュージックレコーダーHDR-MV1ですが、今度は所属するオーケストラの本番に向かって、そのリハーサルを撮影しましたので、その時のことなど。と書きながらも、まずは最初からHDR-MV1の弱点だと指摘している1ファイルが最大で4.2GBごとに分割されてしまう問題について、SONYのカスタマーサービスに問い合わせしましたので、その回答からご報告を。

録画したファイルが4.2GB毎に分割されてしまうと、1080pで約32分、720pでも約74分ごとにファイルが分かれるため、長時間の音楽録画には適さないのではないか?と先日のブログに記載しました。そしてその原因として、SD CardのフォーマットをFAT32にしているためだろうという考えていました。そうしたところ、カスタマーサービスからは、4.2GBの制限は、ファイルシステムの問題ではなく、MP4のフォーマットによるものという連絡がありました。調べてみると、MP4はQuicTimeをベースにしたMPEG4のISO/IEC 14496-12で規定されているISOベースメディアファイルフォーマットの派生フォーマットであるという記載があります。そしてそのフォーマットでは、メディアファイルの親要素であるコンテナが複数のボックスと呼ばれるノードを管理することが出来るようになっています。そしてこのボックスにはそれぞれ32bit整数型で、自身のサイズを示すようになっています。すなわち、コンテナに1つのボックスしか含まれない場合、そのMP4ファイルの上限は最大で4.2GBになるということです。

ISOベースメディアファイルフォーマットは「複数のボックス」を一つのコンテナで扱うことが出来るという仕様があり、ここを素直に解釈すると、一つのボックスが最大サイズになった時点で、新しいボックスを追加することで、4.2GB超えが可能なのでは?という事に気が付きます。ここからは私の類推に過ぎませんが、HDR-MV1が扱うMP4エンコーダーは1つボックスしか扱えないコンテナにしか対応していないため、4.2GB/ファイルの制限があるのだと考えています。これに関しては、エンコーダーのハードウェア支援機能による制限ではなく、ソフトウェアのMP4に対する仕様によるもののような気もしますので、できれば修正して欲しい部分です。おそらくPlayMemories Homeにも同じ仕様が入っちゃっています。

さて気を取り直して外部電源のお話について。HDR-MV1のバッテリーはカタログスペックの130分とほぼ同等の時間持つことはすでに確認しました。もちろんこれで十分な場合も多いとは思います。ただ今回のリハーサルのように、5時間とかになると、予備の電池が必要となります。そこでUSB給電による、外部電源による撮影に挑戦してみました。使用したのはeneloop(1.2v/1,900mAh)を2個直列にして電源供給を行うスティックタイプの電源です。

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写真ではわかりにくいのですが、micro USBポートに接続します。この時、USBケーブルは給電のみのケーブルが必要なようです。給電+同期が可能なケーブルではうまく出来ないという話をどこかで読みました。私の使用したケーブルは、給電/給電+同期の切り替えがスイッチで可能なので、ここは給電モードで接続です。

この状態にすると、HDR-MV1のモニターからはバッテリーのマークが消え、電池ではなく、外部供給で動いていることが確認できます。実際にeneloopでの給電でも問題なく動作しました。HDR-MV1の電池は3.6v/4.5Wh(1240mAh)に対し、eneloop直列2個だと2.4v/4.6Wh(1900mAh)(でいいのかな?)という事で、ほぼ同じくらいの能力に見えますが、実際には80分くらいしか持ちませんでした。ただ特筆すべき事として、eneloopが空っぽになった時、HDR-MV1はそのまま内蔵の電池に切り替えて動き続けたことが挙げられます。これは電池の残量が読めない外部電源を使用する時、まずは外部電源から供給を行い、そして外部電源が空になることを気にせずに、自動的に内部バッテリーに切り替えるという事が可能ということになります。

話もだいぶ長くなりましたので、最後に画質の問題を。先日のブログでは1080pでも画質はそれほどではないので、720pで撮影しても大丈夫と書きました。まぁ実際そうなんですが、やはり1080pの方が720pと比べるとまだマシでした()。1080pでも解像感が低いのですが、720pだとさらにボケボケになる感じです。1080pでの撮影をお勧めします。

SONY HDR-MV1でオーケストラの練習を撮影してみました

近々、私の所属するアマチュアオーケストラの演奏会があり、直前の強化練習で、SONY HDR-MV1を使って今度はオーケストラの練習を撮影してみました。小学校の音楽室をお借りしたので、ゆとりを持ってHDR-MV1を置くスペースはなく、1stヴァイオリンの後方に配置しました。

こういう狭い場所では、HDR-MV1の広角レンズは威力を発揮します。ご覧のように部屋全体を見渡すように撮影できます。

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もちろん音もびっくりするくらいの忠実度だと思います。おかげで、演奏会間近なのに、びっくりするくらい課題を見つけ出すことの出来る録音となってしまいました()。

その後の編集についてはPlayMemories Homeでの手順も確立し(いたって簡単)サクサクと終了です。再エンコードには時間がかかりますが、その後、Google Driveにファイルを送り、facebookで関係者のみに公開という事も普通にできちゃって、かなり満足です。

アマチュアの音楽団体は1台買っても損はないと思います。というか買ったほうが絶対いいよ!ッて感じ。

※本記事はステマではありません()。

ミュージックビデオレコーダー:SONY HDR-MV1

私は楽器演奏をたしなむのですが、それもあって、SONYの新製品であるミュージックビデオレコーダーHDR-MV1を購入しました。このHDR-MV1は気軽に演奏シーンを撮影、録音できるという事もあり、結構即決で予約して入手したものです。一番の特徴としてレコーダー機能として、120°XYステレオ方式のマイクと、リニアPCMとして48kHz/16bitでの録音ができるという事が挙げられます。また映像面でも1920x1080 30pでの撮影と、35mm換算18.2mmの広角レンズという事で、狭い室内でも全体を見渡した撮影が可能というのも魅力的な製品です。

たまたま購入直後に、エキストラで出演した吹奏楽の演奏会があり、そのゲネプロを撮影して実際の使い勝手や、音質、画質、問題点などを書いてみたいと思います。

HDR-MV1を手に取った第一印象ですが、まずは手頃な大きさという感じです。ハンディカムのようにちょっとかさばる感じもなく、気軽に撮影できる大きさというのがちょうど良いです。それでいて、売りのマイクはちゃんと交差していて、何となくそれだけで録音品質が良くなったように感じてしまいます。ただ全体的にプラスチッキーでちゃちな作りであることは否定はできませんが、まあ、値段相応だと思います。

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記録メディアはメモリースティックマイクロかmicro SD Cardです。もちろんmicro SD Cardで準備しましたが、1080+リニアPCMでの録画では約17.6Mbpsの速度が必要なので、Class 4以上の指定ですが、Class 10+64GBの東芝製をチョイスです。実際に2時間の撮影で16GB程度使用しましたので、サイズはできるだけ大きい方が良いでしょう。

基本的にボタンは2つ。電源と撮影のスタート/ストップです。これだけなんで、最初に各種設定をすれば、後は簡単この上無しです。もっとも録音レベルの調整もできます。ここはリニアPCMレコーダーとしては当たり前の機能です。

まずは各種設定やらWiFiでiPhoneと接続したりするわけですが、ここはあまり誉めることができません。メニュー自体はわかりやすいのですが、メニュー間の移動が面倒なこと、いったんサブメニューに入ると、メインメニューに戻ることができずにメニュー自体が終了してしまうことなど、操作としてはストレスがたまる方です。またWiFiでiPhoneと接続することで、iPhone側で撮影した映像を見ながら、撮影のスタート/ストップができますが、これもできるのはそれだけです。各種設定もiPhone側でできればもっと良かったのにと思います。

何はともあれ、撮影をスタートしますが、iPhoneとの接続では、30m程度離れても、何とか操作できたのは立派です。これくらいの距離離れていても操作できるのは便利なことが多いでしょう。ただHDR-MV1の焦点距離は画角が広いのですが、ズーム機能が無いので、吹奏楽のステージを撮るという目的でも、指揮者から10m位の位置まで寄る必要がありました。私としては、全体をHDR-MV1で撮影・録音しながらズームをハンディカムで撮影し編集できればと思っていましたが、ちょっと現実的ではありません。子供が出演する演奏会の撮影用と考えている方はやめた方が良いです。それだったらハンディカム+リニアPCMレコーダーの組み合わせの方が良いでしょうね。

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さて約2時間のゲネプロが終了した段階で、電池もまだ少し残っていましたので、公称の2時間10分は問題なくクリアできそうです。余裕が欲しいのであれば、交換用電池を準備した方が良いと思います。撮影自体も問題なく、操作も簡単なんで、普段の練習の見直しのためにも使い勝手は良いだろうと想像できます。

撮影した動画ですが、まずは絵の方は何て言うか期待したほどではありません。確かにフォーマットは1920x1080ですが、全体的に解像度が低く、またレンズ自体の歪曲収差も非常に大きいので、絵に期待するのが間違っている感じです。これだったら1280x720で十分でしょう。ファイルサイズも小さくなるし、1080を選択する理由はあまりありません。

次に音ですが、こちらはまずは良く録音されていると思いました。Macに取り込んで、USB → PHA-2経由で聴きましたが、ホールで聴いたときの響きがかなり再現されているようです。これまではハンディカム+外部マイクで撮影していたのですが、この音と比べるのが失礼なくらいHDR-MV1の音は良いです。もちろんリニアPCMレコーダーとして考えると、もっと良い音で録音できる製品もたくさんあります。ただ動画付きでスイッチポンでこれだけの録音もできるのはとてもバランスの良い製品だと思います。

最後に注意点について報告をします。実はこのHDR-MV1にはmicro SD Cardのフォーマットに起因する問題があります。HDR-MV1単体では、micro SD CardをFAT32でフォーマットしますが、FAT32では単一ファイルのサイズの上限が約4.2GBです。これは1920x1080+リニアPCM(約17.6Mbps)で約32分、1280x720+リニアPCM(約7.6Mbps)では74分程度しか単一ファイルには保存できないという事を意味します。またSONYから提供される動画編集ソフト「MVR studio」では、分割されたファイル同士を結合することはできません。ハンディカム用で提供されている「PlayMemories Home」を使うことで、初めて結合ができるようになるのです。

ただこのPlayMemories Homeでも、PC Windows用のアプリケーションにもかかわらず、結合後のサイズには4.2GBの上限があり、これまたかなり使い勝手は良いとは言えません。撮影したファイルをいったん分割し、HDR-MV1で分割されてしまった部分をつなぎ合わせるという結構面倒な作業が必要となります。もっともPlayMemories Homeでつなぎ合わせた部分については、ノイズが発生することも無く、品質は上々です。

このHDR-MV1。ミュージックビデオレコーダーというコンセプト、録音品質、手軽さなど、非常に興味深い製品となっています。また全体的に高い満足感が得られます。後はファイルサイズの問題と、編集ソフトといった部分がより充実することでより良い製品となることでしょう。普段から演奏をする機会のある方で、映像付きで良い音をと思ったら、このHDR-MV1はお勧めの製品です。

P.S.
Macしか持っていない人は、結合をどうするんですかねぇ?48kHz/16bitリニアPCMのMP4を扱える動画編集ソフトってあるんですか?

P.S.2
1ファイル4.2GBの制限についてSONYのサポートに確認したところ、それはMP4の制限という事でした。調べてみると、確かにその通りです。この顛末については別途。

SONY PHA-2は本当に音がいいよ

それだけは間違いない。

SONYのヘッドホンアンプPHA-2

先日のブログではSONYの意欲作、ウォークマンZX1について書きました。それと並行してというか、これまたとても気になっていた製品にヘッドホンアンプのPHA-2があります。このPHA-2の一つ前のモデルPHA-1では、SONY製品なのにiPod/iPhoneとのデジタル接続が出来ても、なぜかウォークマンとはデジタル接続できなかったという、なかなか楽しいというか残念な仕様でした。

この2013年10月に発売されたPHA-2はiPod/iPhoneに加え、ウォークマンとのデジタル接続も果たし、そして192kHz/24bitのPCM音源や2.8/5.6MHzのDSDフォーマットをサポートしたハイレゾオーディオ対応のヘッドホンアンプです。このPHA-2とウォークマンZX1をショールームで聴き比べたのですが、ZX1単体よりもZX1→デジタル接続→PHA-2の音のほうがよりクリアで、立体感のある音で聴くことが出来ます。もちろん外でも良い音のZX1も単独で見ると私は素晴らしいと感じたのですが、PHA-2経由のほうが一枚上手と感じました。

見た目も結構格好良く、大きさの割にはちょっと重めです。オーディオ機器は重いほうが偉いと思っている私なのですが、バッテリーの重さもあるとはいえ、持った瞬間の金属感と重さは嬉しいですね()。

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ヘッドホン端子も真鍮製のようで、こういう所もなかなかそそります。ただボリュームとか各種のスイッチがプラスチッキーでかなり安っぽいので、ここはちょっと残念です。まぁ、コストとの兼ね合いもあるので、良しとしましょう。

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それでリアの端子を見ると、左側からウォークマン接続用端子、iPod/iPhone接続用端子、PC接続用端子とUSBが並んでいます。この通信ではAsynchronousモードということなので、Isochronous通信のようなパケット落ちの心配もなく、高品位の音を保証できるという点もいいことですね。

Pa250240

更に内部のクロック発振が、22.5792MHz、24.576MHzということで、44.1kHz系と、48kHz系のサンプリング周波数に完全に合うというのも、デジタル信号で入力するオーディオアンプとしてはとてもいい設計だと思うのです。

という事で、なぜか目の前からMacからこのPHA-2を介して音楽を聴いている私がいるのです()。とてもいいよ。お勧め!

SONYの意欲作 ウォークマンZX1

SONYというメーカーは昔は好きで、壊れても壊れても、いろいろと愛用していたメーカーです。懐かしいのは、Hi-BANDベータの初号機HF-900です。これ、高かったけど、買いましたよ。ジョグダイヤルが搭載され、Beta1も搭載していたモデルです。あと据え置きの8mmとか、DVも持っていましたね。でもいつの頃からか、SONYはなんて言うかつまらないメーカーになったような感じがして、だんだんと興味の対象外になっちゃったんですね。

ところがこの秋の新製品ではいろいろと意欲作が多く、たとえばウォークマンZX1はアルミ削り出しのボディとか、アンプ部をがんばりましたとか、192kHz/24bitハイレゾ対応とか、そういうオーディオとして良いものですというアピールが強いものです。Androidを使っている点はどうかという気もしますが、まあ開発費低減のためでしょうからそこはともかく、ウォークマンはオーディオ機器なんだからという主張が感じられます。私はこれまでポータブルオーディオとして、昔のMDウォークマン以降、ごく初期からiPod~iPhoneと使っています。残念ながら再度ウォークマンに移行するまでの大きな力というものが感じられずにいました。

ただiPod/iPhoneの音は音楽プレイヤーとしてはかなり残念な部類で、その魅力はiTunesにのみあると思っていました。使い勝手の良さと、外で聴くものだから、まあ音質には目を瞑ってきたのです。しかしこのZX1はそういう私ですらグッと引かれるものがあります。やはり音楽はそれなりに良い音で聴きたいというは正直な気持ちです。

世の中のいろいろなものが、iPhoneを初めとするスマートフォンやタブレットに乗っ取られていますが、これらのデバイスはどれも中途半端で、専用機にはかないません。もちろん利便性という点では、専用機は使い勝手も悪く、値段が高い場合も多いですが、専用機はその機能に特化することでより魅力が感じられるわけです。このSONYウォークマンZX1は一般的な高級機として、久しぶりにSONYらしさというものを感じた製品です。

ここに最近、世界で負けが込んでいるの日本メーカーとしてのヒントがあるかもしれません。安いAndroid機と同じ土俵で戦っても、それは値段で負けるだけなのは間違いないですから。

HTC 8XのソフトウェアアップデートでSMS送信は?(‘12.12.19)

Windows Phone 8を搭載したHTC 8Xではb-mobile(docomo回線)でSMSの送信が出来ないという大きな問題がありました。Softbank回線では問題ありません。現状、その解決策が見当たらないのですが、2012年12月19日にHTC 8Xのソフトウェア・アップデートがあったので、その結果についてお知らせします。

HTC 8Xのソフトウェアアップデートは「Settings」ー「Phone Update」を選んで、アップデートの有無を確認します。今回はアップデートがあったので、そのままアップデートを開始するわけですが、特にPCと接続する必要はありません。iPhoneと同様、Airアップデートが可能です。3G回線でも可能かとは思いますが、今回はWiFi接続でアップデートを行いました。

Wp_ss_20121220_0002
アップデートを開始すると、まあプログレスバーが普通に%表示で伸びていくだけです。
このプログレスバーは実はなかなかクセモノでした。100%まで伸びてからピクリとも言いません。特にメッセージが出るわけでもなく、つい再起動でもしてみようかという気になります。でもしばらく待ってみてください。しばらくすると「Update completed!」と表示されるはずです。

# このあと再起動したような気もしますが忘れました。

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新しいバージョンを「Settings」ー「About」で確認をしてみると、8.0.10211.204ということですが、はっきり言ってどう違うのかよくわかりませんでした。説明を見るとWiFiの接続性がどうしたとか、細かな不具合をどうしたとかとは書いていますので、まぁ、そういうレベルなのでしょう。

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そして一番期待していたSMSの送信ですが、今回のアップデートでは出来ませんでした。残念。HTC 8X単体での運用をお考えの方はもうしばらく待ったほうが良いと思います。

# SMS送信ができるようになったら、本ブログでお知らせします。