秋田県といえば、ナマハゲ。ナマハゲといえば男鹿半島という事で、先日、男鹿半島までちょっと観光に行ってきました。
男鹿半島はその付け根にある寒風山という火山が爆発してできた半島だそうで、切り立った崖や海に沈む夕日を見ることができるといった風光明媚な場所です。でも遊びに行っても、美味しい料理をどこで食べたらいいかわからないとか、変な店に入ると高くて不味い料理が出てくるとか、どこに行っても施設が充実しておらず、観光地として面白くないとか、あまり良いイメージの無い観光地です。だからせっかくの観光資源がありながらも、衰退してしまったという理解です。よく知られている入道崎、寒風山なんかは、そういうがっかり観光地の代表格なんです。
でも、最近は少し変わってきたようで、ここに行けば美味しいものを食べることができるといったお店や、整備された観光地、施設などもできています。そうなると、海の幸を堪能しながら、ちょっとは観光しようという気にもなるではありませんか。という事で、私のお勧めの場所を何カ所か紹介します。
1. 五社堂
秋田市から男鹿半島に向かい、西海岸側の道路を戸賀方面に向かいます。門前を過ぎたところにある神社です。鬼が作ったと言われる999段の石段を登りきった先に5つのお社があります。この石段、どちらかというとガレ場のような状態で、そこを登ることに価値があるような気がします。結構面白い。
こんながれ場のような石段を登ります
石段の向こうに五社堂が見えます
言い伝えでは、暴れ回っていた鬼たちに、一晩で1,000段の階段を作れば1年に1人ずつの娘を差し出すと約束した村人たちが、鬼たちのあまりの仕事ぶりに、999段を作り終えたところで、天邪鬼に一番鶏の鳴き真似をさせて鬼を追い出すんですよね。鬼たちは山奥に逃げて、それ以来、約束通り、もう村には来なかったそうです。でもよく考えると、村人は鬼たちをだまし、鬼たちはだまされたことに気が付かずに約束を守る。人間というのはずるいねぇって思っちゃう。
2. 真山神社
男鹿半島の真ん中辺に位置しますが、場所はちょっとわかりにくいかも。真山神社を目指すより、なまはげ館を目指していくと、そこに真山神社があります。なまはげ館を見学してもよし、真山神社の周りを散策してもよしです。時間が無くて登ったことがないけれど、真山神社のさらに上に行く石段があったりして、これがなかなかハードそうで機会があったら登ってみたいものです。
真山神社の本殿からさらに登る石段
3. 男鹿水族館GAO(でも行ったこと無いよ)
シロクマで有名な水族館。水族館なのになぜシロクマ?っていう素朴な疑問はさておき、新しい施設の水族館でいつも賑わっています。でも私のお勧めはGAOからさらに車で上に登っていったあたりの海岸です。ここには大桟橋観光パレスという、今では廃墟となったドライブインがありますが、そのあたりに車を止め、下に降りていくと素晴らしい夕日を眺めることができます。9月頃に見る夕日は最高かもしれません。
夕日に染まる大桟橋
同じ場所から見る夕日
どうでもいい話ですが、太平洋側の人は太陽は海から昇るもので、日本海側の人は海に沈むものなんですよね。
4. 雄和丸(お食事)
男鹿水族館GAOのそばにある漁師さんがやっている食堂です。1,500円〜3,000円位とそこそこの値段はしますが、さすがに美味しい魚料理を食べることができます。初夏〜夏であれば岩牡蠣もシーズンで、でかい岩牡蠣を堪能できます。この前行ったときは、産卵期という事でウニはありませんでした。それはそれで漁師のお店らしく好感が持てます。
海鮮丼+岩牡蠣の定食
5. 道の駅てんのう(天王グリーンランド)
男鹿からの帰り道でも、男鹿とは関係なくてもいいのですが、その昔(今でも?)、天王グリーンランドと呼ばれていた施設があります。まぁ、悪い箱物行政の見本みたいな施設で、なんか変なタワーが建っているだけで、結局お客さんも誰も行かなかった場所です。
ところが道の駅になって、その施設の魅力は豹変しました。産地直売のお店も充実していますし、それから施設に入っている魚屋さんがこれまたいのです。近くの江川漁港で水揚げされた魚を置いているので新鮮でリーズナブルなんです。北限のフグのお刺身なんかもあります。それからお店では魚を使った料理も出してくれます。私のお勧めはグリーンラン丼(要するに海鮮丼)ですが、これは新鮮なお刺身がドンと乗ったこれまたお勧めの一品です。
これがグリーンラン丼・・・ダジャレ感が微妙
道の駅てんのうは秋田市から20km位なんで、車ですぐです。自転車で行ったら物足りない距離。グリーンラン丼食べがてら、お買い物に行くっていうのもありですね。
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